2011年5月26日木曜日

北陸鉄道小松線3005型

お客様からご依頼いただいた車両です。メーカーはkitchinNです。何が大変かと言いますと、資料がない!ググっても少ない!それでもある程度まではわかりましたので完成できました。
車体はハンダ付けによる組み立て、前面はホワイトメタルのため低温ハンダによるハンダ付けです。kitchenさんのキットは素材と言われてるだけにほんま必要最小限の部品しか入ってません。しかし設計がしっかりできていますので、特に難しい模型ではありません。ただ板厚が薄いのでハンダ付けも取り扱いも慎重にしないといけません。でも仕上がった時の窓サッシのシャープさなど、金属製で薄い素材を使ってる良さが非常によく出てますね。
塗装は金属用のラッカーで、シールプライマー→下塗りピンク→朱色3号(日光)→東武セイジクリーム(日光)→クリームのマスキングのエッジを削る→窓サッシ(銀)→クリヤー→屋根の順です。

小さくともキッチリと手間をかけてやることが大事です。
いい顔してます。
ヘッドライトは銀河モデルの100W、ベンチレーターとパンタはGM製です。動力は走行性能と台車の種類からトミーの鉄コレ用を使っています。
お客様が他車と連結することは無いとのことですのでカプラーはカトーのダミーカプラーを、エアホースは銀河のホワイトメタル製の物を、ジャンパー栓は当社のロスト製の物です。直売のみしております。一本200円で一本から販売いたしますので、ご希望の方はメールかお電話にてお問い合わせ下さい。
床下機器は余りの物をらしくt0.3の真鍮版に付けて塗装後接着したものです。
エアホースのコックが外側から緑のような青っぽい色?、赤、緑?のように写ってる画像がありましたので、らしく塗ってみました。

車体キット持込み、組み立て工賃20000円(税込)+動力代でこのような仕上がりとなります。動力、パーツ類は一緒にお好きなものを送って下さっても結構ですし、わからない場合はこちらでチョイスさせていただきます。細かなパーツ代は基本、組み立て工賃に含まれております。
 この車両では厳しいですが、5000円~(ライトユニットなどのパーツ代別)でライト点灯加工や、同じく3000円~(椅子パーツ代別)で室内装置取り付け加工も可能ですのでご依頼時にお問い合わせくだされば結構です。

例えば「あまぎモデリングイデア製富山地鉄(各種)」を車体キット持ち込みで2両編成フル装備ご依頼されますと
車体組み立て工賃20000円×2、ヘッド、テールライト点灯加工5000円×2、室内装置取り付け3000円(動力車がないため)で53000円と動力、ライトユニット代で(およそ60000円程度)となります。もしお手持ちのキットで完成品をご希望の方はよろしければ一度ご検討ください。納期は三ヶ月~四ヶ月ぐらいです。
なお遊々倶楽部製品などになりますとパーツ類の部品がセットされておりますので、組み立て工賃は一両12000円ぐらいです。

2011年5月14日土曜日

さくらライナー

4月22日、さくらライナーに乗ってきました。以前製品化したように大好きな電車です。私の大学入学と同時に南大阪線にデビューした、まさに南大阪線のアイドルでした。アーバンライナーが「かっこいい」なら、さくらライナーは「かわいい」という感じの電車でした。私はどちらかといえばこの「さくらライナー」の方が好きでしたね。さて、そのさくらライナーの第一編成がリニューアルをし、GW明けには第二編成も工事に入ると言う事。今ならどっちも味わえる最後のチャンスともあり乗りにいきました。すでにリニューアルは知っていたものの改めて見ると「私のさくらライナーを返せ!」と言いたくなるような変貌ぶりです。登場後約20年でやっと「さくらライナー」と呼べる帯の色にはなりましたが…。
せめてスカートを残して、このフルフェイスのヘルメットのような塗り分けはやめて!
ボヤキながらもデラックスシートに乗って一路吉野へ。見た目とは逆に快適ではあります。

吉野では一本見送って次のさくらライナーに乗って帰ります。
これこれ!やっぱりイイ!
見た目は緑のグラデーションで登場時は「どこがさくらやねん?吉野杉ちゃうんか?」とツッコんでしまいましたが、夜見ると車内がほんのり桜色で、見た目ほんまの「さくらライナー」なんです。 画像もそんな感じに写ってますがどうでしょう?
思い出すのは冬の寒い日の大学の帰り、古市で乗ってる準急が特急退避してるとこいつがゆっくりと通過していくんです。車内は暖かそうなほんのり桜色。まさにスラムの子供が王様のロールスロイスを見るような気持ちでした。(笑)
いいですね、この椅子。まさにバブル期に作られた電車なだけに専用の椅子など贅沢な電車です。

これに乗って女の子と吉野へ遊びに行って、その後フラれたのも遠い思い出です。(古市といいフラれたといい今思えばなんか暗い思い出が詰まった電車ですな(泣笑))

それでも「さくらライナー」が大好きでした。廃車になったわけではありませんが、思い出のさくらライナーはこれまでです。今頃第二編成が魔の手にかかり改造手術を受けているのでしょうか…。
ありがとう、「私のさくらライナー」(笑)。
余談ですがさくらライナーが登場した1990年当時、新塗装にはなっていましたが6800系ラビットカーがまだ現役でした。夏休みに入るまでは急行や準急の増結として古市からよくつながっていました。冷房がなかったのでお客さんからは敬遠されてましたが、私は「元祖ラビットカーや!」と暑くても喜んで乗ってました。(笑)夏休みが明け、久しぶりに乗った南大阪線にはもう6800系の姿はありませんでした。
増結用の6850系は6855~6858の4両が冷房改造され6200系と5連で走っていましたが、前パンタから下枠交差の後ろパンタに改造されてずいぶん印象は変わっていました。でもモーターの音や激しく揺れる乗り心地で「やっぱり6800やな」と思いましたね。他にも数年前のイベントで6851が登場時の塗装にされ引退後も古市車庫の牽引車として数年間使われていました。模型的には「さくらライナー」と登場時の「ラビットカー」とかの組み合わせもありですが、ちゃんと時代考証しても新塗装の「ラビットカー」なら並べてもなんらおかしくないんです。
長くなりましたが、最後に「さくらライナー」、完成品でしたらまだご用意数本出来ますので気になる方はお問い合わせください。
価格は70000円です。室内の椅子を付けた仕様でしたら90000円、ライト点灯使用は130000円となります。
なお、リニューアル車はできませんのでご了承ください。

リンク追加です。

みやこ模型様とみやこ模型様のブログを新たに追加させていただきました。最近オープンされたネットショップですが、代表の山本さんは実物車両と模型の知識にはすごいものがあります。実は私、223系の細かい分類を最近教えてもらって初めて知りました。「6000番台てなんやねん?」の謎も消えました。(笑)
メンテナンスなどのアフターサービスも安心してお任せできますので、ネットショップで鉄道模型のご購入をするのに迷われてる方、オススメのお店です。 ぽっと出の知識もメンテナンスもわかっていない、そんじょそこいらのネットショップとは一味違いますよ!

みやこ模型
http://www.miyakomokei.com/

みやこ模型ブログ
http://blog.miyakomokei.com/

帯の塗装

鉄道模型ほど精密で動く模型は無いと思います。車ではラジコンがありますが、クラッシュを前提にディティールを犠牲にしてでも強度を優先していますね。プラモデルはいくら精密でも基本動きませんし、あらゆる模型の中でも「からくり人形」のような見た目と機能を併せ持つ鉄道模型はすごいとおもいます。しかしこれだけすごい鉄道模型でも、常々言ってる事なんですが塗装をすると一番最低のランクになってしまうんです。塗装についてはプラモデルの模型誌を読むと「あかん、こんなんとてもやないけど太刀打ちでけん!」という物がゴロゴロしています。しかしそれでは鉄道模型モデラーとしてあまりにも情けない、この際ですから才色兼備な、もうワンランク上の仕上がりを目指してみませんか?今回はそう言うお話です。

題材は16番の南海1001型、俗にいう「ヒゲ新」ですが、Nゲージでも同じ事ができます。いや、むしろ小さいNゲージだからこそやって欲しい技です。塗装は濃い緑→マスキング→明るい緑と帯を塗る、とセオリー通りにやっています。

テープを剥がすと塗料のエッジがでますよね。
アップにすると…
これ、時間が経つと欠けたりして見苦しくなることもあるんですよ。そこで削ってしまいましょう!

タミヤのフィニッシュペーパーの1000番か1200番で帯のエッジを削ります。
慎重に、しかし大胆に。あまりやりすぎると下の濃い緑が出てきますから要注意。

で、削りました。

さて続いては毎度おなじみタミヤのエナメル塗料用のシンナーです。当社では塗装よりも磨くのに重宝しております。
ふきます。ひたすらふきます。まさに「えぐるようにふくべしふくべし!」(byたんげだんぺー)と言うぐらいきれいにします。一回だけでなくティッシュを何枚も使いふいていくと、削った粉やマスキングテープの糊がきれいに落ちてくれます。この作業は重要なんできっちりとやって下さい。この後クリヤーを吹きますが、この作業を適当にするとクリヤーの中に汚い粉や糊の成分が残ってとても見苦しくなります。
さてきれいになりました。それでも磨いた傷は残っています。どないしょ、どないしょ!
と、焦らなくても大丈夫!この後クリヤーを吹きましょう!「なんかあったらクリヤー吹いて調子を整えろ!」プロの合言葉です!わー!ついに言ってしまった。究極の裏ワザです。ええんかな?こんなんブログにのせて(笑)まぁインチキしてるわけではありませんから。むしろきれいに仕上げる技です。
なのに画像を撮るのを忘れてました。すいません。

そこで同じ方法で仕上げた富山地鉄14760系を載せておきます。
エンドウ製でたしか1999年か2000年の鉄模連ショーで販売されたキットを仕上げたものです。赤帯→アイボリー→グレーの順で吹いています。詳しい塗装工程はまた後日。

どうですか?この作業をするだけで印刷された帯にも匹敵する仕上がりにもなります。赤や青の帯にアイボリーの京王や小田急では効果てきめんですよ!
ただし金、銀などのメタリック系はしないでください。顔料ではなく粒子の集まりのメタリック系はクリヤーを吹いても傷が残ります。←経験者談。メタリック系の場合は以前にも書きましたがエナメルのシンナーで拭き取る程度にしておきましょう。もっともメタリック系は隠ぺい力が強いのでここまでエッジが出ることは無いしょう。濃い帯に明るい色の車体は必然的に塗る回数が多くなるんでこういう風にエッジが残ってしまうんです。
とりあえず初めての方は何がテストピースに吹いて試されて、磨くコツを覚えられてからされるのがよいでしょう。画像以上にカッコよくなりますよ!



2011年5月12日木曜日

一か月ぶりです。

まずは先月20日に発売されましたの今月号のとれいんのご案内です。
表紙は京とれいん。個人的にはこんな6300系は許せない人種のはずなんですが、画像を見たら「どうなろうと6300系はやっぱりかっこええなぁ…」と不覚にも思ってしまいました。ま、美人はどんなメイクしても美人という事ですかね。
今回の工作談義は「走り」をテーマに進めていきます。六甲模型も床次さんも交えてのお話です。私も常々「走ってなんぼの鉄道模型」と言っているので派手な工作などはありませんが鉄道模型をされてる方なら是非読んでいただきたい内容です。しかし六甲模型と言いましたら、朝早くからガンプラを買うために自転車に乗って友達と行ったのを思い出します。並んだんですよ、300円~のプラモデルのために!今じゃ考えられませんよね。当時から色んな商品があって子供なりにも楽しいと思ったお店でした。当時の模型店は何といいますか店内は大人の世界でもあるので、無言でマナーを躾られるといいますか身に着ける場でもありました。(こんなん書いたらGMの嶽部さんに「お前が言うな!」と間違いなくいわれますね。GM日本橋以外ではマナーいいですよ、多分…(笑))
南海特集、面白いですね。地元パワーにはいつもながら驚かされます。どなたかステンレスカーにガイア塗ってみません?ダークとライトを1:1で割るお約束のお話ですがかっこいいですよ。普通にグレーの上から吹いてもらえればOKです。