2010年12月29日水曜日

窓ガラス

グリーンマックス、エンドウ、カツミなどのキットなら入っていますが、NのガレージキットやHOのコダマなどのブラスキットには入っていませんよね。透明プラ板は傷がつきやすいし、透明度ならアクリルやけど分厚いし、塩ビがベストとは言え東急ハンズなどで売ってる塩ビはt0.5でこれまた分厚いし…。エコーやKSモデルなどからは理想的な塩ビガラスが発売されてはいますが、これもどこの模型店にいつ行っても簡単に手に入る物ではないんですよね。実際私も困ったりしています。そこでネットで調べたところ、Amazonにて見つけました!(株)ユニグラフィック画材販売.jpにて取り扱っている塩ビ板クリアーです。厚さt0.3、330×360サイズで一枚¥252!自分で切断しなければいけないデメリットはありますが、大きさもHOも十分いけるサイズですしなんといっても厚みが探していた0.3mm!






画像は薄紙が付いた状態ですのでスリガラス状ですが、透明度もバッチリですよ!

今後もまた画材などで使えそうなものを見つけたらアップします。
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エアブラシで銀を塗装した後に…

年末ともなると納期に「年内」と言う言葉が増えてきます。普段なら来月頭の週末とか言えるのですが、12月はなぜか来月ではなく来年となるんでなんか遠い気がするのか「年内」と言うか「月末まで」の納めが増えてきます。明日で仕事納めにしたいんですが、来年頭に納品する模型があるんで31日までやってるんでしょうね〜。
さて、先ほどまでガイアカラーを吹いて気づいたのですがみなさん吹いた後のエアブラシ、どうやって洗ってます?アマチュアの頃からの嫌な塗料に黄色と銀があります。黄色は発色しないし、銀は発色はいいけど洗うのが大変。で、よく「銀専用エアブラシ」とか言われる方がおられるんですがそんなんもったいないし無駄無駄!洗えば大丈夫!てなわけでプロの小技です。銀は粒子が残って大変ですが、ガイアは粒子がさらに細かいので最低でも5回はうがいさせてます。それでも完璧やないんですね。画像のようにピカピカに見えても微かに残ってるもんです。そこで!私は銀を吹いて洗浄した後にはシールプライマーを吹くようにしてます。車体でも床板でもなんでもいいんです。プライマーと共に微かに残った粒子も出してしまいましょう!「え?そんなんしても剥がれたりせぇへんの?塗膜大丈夫?」と思われる方もいるでしょう。大丈夫です。一通り洗浄してるんですからプライマー塗った車体を見てもメタリックなんかにはなってませんよ。今まで剥がれた経験は一回もありません。でもプライマーを吹く物がなかったら?何か下塗りにグレー吹いたり白を吹いたりするもの
を工程に組み込めばいいわけです。でもアマチュアの人はプロとは違い次々と塗るものはないですよね。それにシールプライマーの吹き付けは金属車両のみですから、アクラスの205系などプラをやってる時なんかはどうしようもない。そんな時は少し勿体ないですが適当な色を入れて吹きましょう。以前何かを塗装した時にもう使わないけどちょっと残ってしまった塗料、ありませんか?シンナーで希釈してるからタッチアップにも使えない。そんな塗料を入れて塗装ブースや外に向けて吹いてください。後は普通に洗うだけ。あの中々消えない銀の粒子がきれいになくなります。これなら安心してクリヤーも吹けますね。
極寒の塗装場から、ふと気づいた小技でした。

2010年12月12日日曜日

マスキングテープの糊が残った!

タイトルのようなことが起こると大変ですよね。プロであろうがアマチュアであろうが関係なくありとあらゆるトラブルは襲ってきます。でもプロである限りあらゆる事態に対処できなければダメなわけです。そこで今回は意外と多いであろうトラブル、マスキングテープの糊が残った時の対処法です。ただ、残念ながら失敗画像がないんです。そのうち糊が残る事態がおこれば撮影してアップします。でもこれを読まれてる方ならなんとなくわかっていただけてると思います。たとえ塗装面に糊が残っていなくても、塗り分けラインにはかすかに残っている事がよくあるんです。クリヤーを吹くと塗り分けラインにモロモロとした糊成分が浮き出ることもあります。いくらディティールがよくできても塗装で失敗したら台無し!そんな邪魔な糊を除去するのにいいのがコレ!


 ただのタミヤのエナメル塗料のシンナーです。「へ?」と拍子抜けしそうなオチですが、これをティッシュにしみこませて拭くと糊の成分が浮き出して、2,3回拭くときれいになります。塗装面にべったり残った糊もこのシンナーを多い目にティッシュにしみこませ糊を拭いていくと糊成分が浮いてきて、ももう一回新しいティッシュにしみこませて拭く作業を数回繰り返すうちにマスキングテープの糊がなくなります。ドアの段差などは綿棒を使えば大丈夫です。でも拭いていくうちに小さな傷がついたりすることも…。大丈夫です。そんな時こそ仕上げにクリヤーを吹きましょう。薄く吹くだけで細かい傷は目立たなくなります。

このエナメルのシンナーはラッカーの塗装面を傷めないので出荷前に車体のちょっとした汚れを取
るのにも重宝しています。

しかしこれも万能ではありません。当然問題もあります。あまりしつこく拭いていると角の部分の塗装が 剥げてきたりしますのでほどほどに。また、ラッカー系でも銀色だけは注意してください。銀色は粉と樹脂を混ぜたものですので、拭くと落ちてしまいます。逆にこれを逆手に取って、ウチでは銀がはみだしたのを拭き取るのに使っています。後、当たり前ですがエナメルの塗料で塗った部分をこのシンナーで拭くと全て消えてしまいますからご注意を。(バカにしたような話ですが、人は時としてやってしまうモノなんですよ、ハイ。)

最後に塗料の強さを書いておきます。色差しする時の参考にでもして下さい。

金属用ラッカー(マッハ、日光など)=プラ用ラッカー(GMカラー、CGIクレオスなど)
強さは金属用の方が上ですが、金属用ラッカーの塗装面をプラ用シンナーで拭いたら溶けますので
同じと思ってもらえればいいと思います。

アクリル(タミヤカラー)
これもラッカーの塗装面をこのシンナーで拭くと侵す事もありますので注意が必要ですが、このシンナーはデカール軟化剤の代わりになります。使い方は後日書きますが、下手をすればデカールを溶かしかねない超強力なデカール軟化剤として使えます。

エナメル(タミヤ、ハンブロールなど)
塗装面を侵すことのない、まさに色差しするための塗料です。塗膜は弱いですが、安心して使えます。

以上が当でんしゃくらぶでやっているマスキングテープの糊が残った時の対処法ですが、実際にされるときは何かテストピースに色を吹かれて、実験してから本番に入ることをお勧めします。

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2010年12月6日月曜日

マスキングテープの保存法

もう街中はクリスマス一色でめっきり冬めいてきましたね。あの夏の暑さはどこへいったのか。さて、暑さといえば夏場にマスキングテープの糊がべとついたりしたことありませんか?使う前にべとつかれたらもうどうしようもありませんね。そんなことが無いように保存法にも気を配りましょう。


うちでは冷蔵庫の野菜室に保存してます。 瞬間接着剤も一緒に保存してます。こうすることによって、糊の成分がわいてしまう事を防いでいます。野菜室の温度は一番高いので保存に適しています。よく書かれている「冷暗所」とはこういう所なんでしょうね。ではマスキングテープを冷凍庫に入れたら!?やったことないんで気になる方は自己責任で試してみてください。(笑)

次回は塗装後テープをはがしたら糊が付いてしまった時のトラブルシューティングをアップします。少し待っててください。


ご質問はこのアドレスを直接入力してください。

2010年12月1日水曜日

食べ物ネタですが…

阪神電車尼崎駅の南側にある喫茶店「モンパルナス」のピロシキです。関西では結構有名なお店です。「モンパルナス」と言えばフランス、でもなぜかピロシキ。え?実はここ、かつて関西に存在してたロシア菓子「パルナス」の味を受け継ぐお店なんです。なぜ「モン」を付けたかわかりませんが、尼崎駅に来たときは一度は食べてみてください。
いつの間にか阪神電車に山陽電車、さらに近鉄までがやってくるターミナル駅になった尼崎駅、車庫とホームをセクションで作ってみるのも楽しいかもしれませんね。あ、そうそう、改札出た前の商店街も昭和の感じがして楽しいですよ。

2010年11月18日木曜日

珍品です。

特製工房という限り、様々な物を製作するわけですが、そのなかでもかなりの珍品をお見せしましょう。
こちらは大阪はモリヤスタジオ様からの仕事です。


今を去ること30年ほど前に関西地区を走ってた新快速の「ブルーライナー」です 。メーカーは東京・神田の「カワイモデル」です。鉄道模型をされてる方でもほとんどの方が「ふーん…」程度のものでしょう。しかしこの「ブルーライナー」、実は日本に数台しか存在しないのです。カワイモデル製品のコレクターの方でも知らない方がいるぐらいの超がつくレアものです。
そもそもカワイモデルではブルーライナーは製品化されていません。ではこれはなにか?

当時の国鉄が関西地区に走らせる「新快速」という電車に特別な塗装を施すため、当時153系を製品化していたカワイモデルに「国鉄本社での会議で使う完成予想模型」として6両編成だけを依頼したものだったのです。関西オリジナルと思いきや、大阪鉄道管理局が勝手に塗ったものではなかったんですね。その6両に加えて店頭のみにてわずかながら販売されたのが画像のブルーライナーです。どうです?そう思って見ると立派にみえません?

さて、そのブルーライナーを塗装によりよみがえらせました。


どうですか?ちなみに低運転台は当然ながら販売された模型には存在しません。今回のオリジナルです。(笑)

カワイモデル製品はテカテカの光沢があり、今の模型とはまた違った味があります。もしカワイモデル製品お持ちでレストアをお考えでしたら、一度「モリヤスタジオ」様の方へご連絡ください。ブルーライナーを所有されているなど、カワイモデル製品についてはかなりの知識をお持ちですよ。ご依頼されたものはご希望の時代の仕様に当方が責任を持って仕上げさせていただきます。

はじめまして。

本日よりブログを立ち上げることになりました。主に当社でお客様から依頼をお受けしました鉄道模型の特製品の製作の記事をアップしていきたいと思います。作られる方にはプロの小技を、ご依頼される方はこのブログの画像をご覧になられてから決めていただければ幸いです。





画像は「とれいん」に掲載されました205系横浜線です。
週一回ぐらいの更新で行きたいと思いますので、ごゆっくりお付き合いいただければと思います。コメントは基本的に受け付けておりませんので、ご質問などはメールにてお願いいたします。
それでは、これからよろしくお願いいたします。