2010年12月12日日曜日

マスキングテープの糊が残った!

タイトルのようなことが起こると大変ですよね。プロであろうがアマチュアであろうが関係なくありとあらゆるトラブルは襲ってきます。でもプロである限りあらゆる事態に対処できなければダメなわけです。そこで今回は意外と多いであろうトラブル、マスキングテープの糊が残った時の対処法です。ただ、残念ながら失敗画像がないんです。そのうち糊が残る事態がおこれば撮影してアップします。でもこれを読まれてる方ならなんとなくわかっていただけてると思います。たとえ塗装面に糊が残っていなくても、塗り分けラインにはかすかに残っている事がよくあるんです。クリヤーを吹くと塗り分けラインにモロモロとした糊成分が浮き出ることもあります。いくらディティールがよくできても塗装で失敗したら台無し!そんな邪魔な糊を除去するのにいいのがコレ!


 ただのタミヤのエナメル塗料のシンナーです。「へ?」と拍子抜けしそうなオチですが、これをティッシュにしみこませて拭くと糊の成分が浮き出して、2,3回拭くときれいになります。塗装面にべったり残った糊もこのシンナーを多い目にティッシュにしみこませ糊を拭いていくと糊成分が浮いてきて、ももう一回新しいティッシュにしみこませて拭く作業を数回繰り返すうちにマスキングテープの糊がなくなります。ドアの段差などは綿棒を使えば大丈夫です。でも拭いていくうちに小さな傷がついたりすることも…。大丈夫です。そんな時こそ仕上げにクリヤーを吹きましょう。薄く吹くだけで細かい傷は目立たなくなります。

このエナメルのシンナーはラッカーの塗装面を傷めないので出荷前に車体のちょっとした汚れを取
るのにも重宝しています。

しかしこれも万能ではありません。当然問題もあります。あまりしつこく拭いていると角の部分の塗装が 剥げてきたりしますのでほどほどに。また、ラッカー系でも銀色だけは注意してください。銀色は粉と樹脂を混ぜたものですので、拭くと落ちてしまいます。逆にこれを逆手に取って、ウチでは銀がはみだしたのを拭き取るのに使っています。後、当たり前ですがエナメルの塗料で塗った部分をこのシンナーで拭くと全て消えてしまいますからご注意を。(バカにしたような話ですが、人は時としてやってしまうモノなんですよ、ハイ。)

最後に塗料の強さを書いておきます。色差しする時の参考にでもして下さい。

金属用ラッカー(マッハ、日光など)=プラ用ラッカー(GMカラー、CGIクレオスなど)
強さは金属用の方が上ですが、金属用ラッカーの塗装面をプラ用シンナーで拭いたら溶けますので
同じと思ってもらえればいいと思います。

アクリル(タミヤカラー)
これもラッカーの塗装面をこのシンナーで拭くと侵す事もありますので注意が必要ですが、このシンナーはデカール軟化剤の代わりになります。使い方は後日書きますが、下手をすればデカールを溶かしかねない超強力なデカール軟化剤として使えます。

エナメル(タミヤ、ハンブロールなど)
塗装面を侵すことのない、まさに色差しするための塗料です。塗膜は弱いですが、安心して使えます。

以上が当でんしゃくらぶでやっているマスキングテープの糊が残った時の対処法ですが、実際にされるときは何かテストピースに色を吹かれて、実験してから本番に入ることをお勧めします。

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